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2014.04.16 Wednesday

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2010.09.24 Friday

研修やっと終了

 今日、職場から派遣されていた3週間の保育学基礎コースが無事修了しました。

なぜか自宅近くのセミナリウムではなく、わざわざ離れたコペンハーゲンにあるセミナリウムに派遣されてしまったため、通勤にとても時間がかかって3週間毎日 5時半起き、4時半帰宅。ちょうど夫も多忙期だったため、息子も、6時半ごろに学校に行き、朝ごはんを食べさせてもらい、4時すぎまでずっと集団生活の中にいるという生活でしたが、なんとかそれも今日で終わり。いつものペースに戻れるのでうれしいです。


保育基礎コース(AMUのPaedagogisk Grundkursus)という研修で、保育ヘルパー (Paedagmedhjaelper)たちが基礎知識を得られるようにプログラムされていて、内容は,保育の基礎概念を中心に、コミュニケーション(コミュニケーションの心理学とテクニック)、教育プラン(Paedagogisk Laereplan)の立て方など。学習形態は主に、グループでの話し合い、ロールプレイやケーススタディなど発表。普通保育士の3年半の教育課程で学ぶことを、ぎゅーっと凝縮して3週間でかじる程度なので、ものすごくスピードも速いし、とりあえず概念だけを触った程度のものも多くありますが、それでも知っておくのと知らないのは、雲泥の差。研修ではケースを想定してディスカッションしていきましたが、月曜からは、現場です。今までとは違った子ども感が得られそうで楽しみです。

私にとっては、職場の研修以外で、デンマーク人と教育を受けるのは初めての経験。いろいろな初体験がありました。

こちらの学習方法には、グループ学習、みんなの前で発表、というものがやたらと多く、むしろ、個人で考えて、文書にまとめて終わり、というタイプのものはほとんどなかったと思います。みんなが分かって先に進むという方針なのでしょうか。最初はなかなかなれませんでしたが、場慣れしてくると最後はグループ内の話合いにも結構参加できるようになったし、クラス全員に対する発表もなんとかこなせるようになりました。

なれないデン語で発表、しかも専門語だし、みんなが聞いてるから緊張!し、最初は自分でも途中から何を言っているのか分からなくなってしまい、論点が見えない、しかも、一通り言い終えると、安心してしまい相手の質問をちゃんと聞けていない・・という自分の欠点も明るみに出てしまいましたが、どんな小さな発表でも、忘れないようにメモを作る、など解決策も見出せたので、これは今後の課題とし、現段階の目標はとりあえず果たせたので、自分としては満足しています。

今まで、本当に盛りだくさんで、詰め込み感が否めない日々でしたが、今日は、最終日ということで朝から持ち寄りのブランチ、ほかの参加者たちが持ち込んだプロジェクトのビデオをみたり、近郊の2つの保育施設を見学するツアーに出たり、と和やかな一日。先生に研修修了書を授与してもらい、その後はみんなでカフェで打ち上げ。良い最終日になりました。

ちなみにこの研修、すこしばかりですがお給料に反映されるらしいです。研修中、職場に穴を開けてしまいますが、他の臨時のアシスタントが私のシフトを担当しているので、問題ないはず。職場には彼の分の給料の負担がかかりますが、研修自体は 無料らしい。もちろん私も仕事の一環で行くので、普段どおりお給料ももらえます。とても良い研修制度だと思います。私は、今の仕事をしてから3年半ですが、他の参加者には1年前後の経験で、すでに研修に派遣してもらっている人も何人かいたし、こうやってどんどんみんなスキルアップしていくんだなあ、と実感しました。

さて、待ちに待った週末。家族とゆっくりのんびりしたいと思います。
2008.02.27 Wednesday

森と自然の保育園



今日は、春から非常勤で働いてきた保育園での仕事の話。実は、ずっと書こうと思いつつ、なかなかまとまらなかったトピックなのですが。。

この冬からは常勤としての契約をもらうことができたので、毎日出勤するようになりました。非常勤のころは、病欠や休暇の人員補充のために不定期で出勤するという形だったのと、いろんなグループに入り、自分の担当する子どもというものもない反面、逆に言うと全体を世話しなければいけないのとで、毎回精神的に疲れていましたが、自分の担当グループが決まることで、子ども達の中でも信頼が生まれたのか、その分深い関係性が持てるようになり、ずいぶんと楽になりました。

同僚関係も、以前は非常勤というあいまいな立場上、自分がどこまで踏み込んでいいのかよく分からず、思うように積極的に(なりたいんだけど)なれなかったのが、「常勤=しばらく付き合う相手」と認知してもらったのか、私の中で何か(おそらく失敗やデン語で間違ってはいけないという恐れ)が吹っ切れたのか、冗談や雑談も気軽にできる関係になれて、とっても嬉しい限りです。

そんな私の勤務先は、ちょっと変わった特色を持つ自然派保育施設。

デンマークの中でもいくつも存在する「森のようちえん※」には、建物が存在せず、朝バスが迎えにくる集合場所に集まり、皆でバスにのって毎日を森の中で過ごすタイプや、施設自体(一般の保育園ほど建物自体は立派ではなく小屋のようなものであったりする)が森の中にあって、園生活のほとんどを森の中で行うというタイプ、バス自体がキッチン、トイレ、保育設備などを完備し、毎日いろんな場所に出かけていって自然の中で過ごすという「バスようちえん」など様々あります。

私の勤務先は、一般の保育施設とそんな森のようちえんを掛け合わせたようなもの。一般の「森のようちえん」には預かる時間が短いところも多いらしいのですが、ここは朝6:30〜17:00までと普通の施設と変わりありません。一般の保育園でするようなお絵描きや季節の創作物を作ったり、お遊戯もやっていますが、毎週(夏場はほぼ毎日)自然の中に遠足に出かけています。

建物は、一般の保育園のサイズより小さいですが、その代わりに大きな遊び場があります。四季を通じて、「自然の中で過ごす」のが基本理念なため、天候の許す限り、屋外で活動し、近隣の森に歩いて遠足に出かけたり、公共バスなどを利用して海や湖などにも出かけます。園の近くにある森にはとても頻繁に出かけるので、子ども達のなかでスポットごとに「登り木」「小屋」「星見の丘」など、微笑ましいあだ名が浸透していて、彼らの中で身近な存在であることがよくわかります。

朝9時頃に軽食をとって「朝の会」を済ませると、子ども達は防寒着をしっかり着込んで、それぞれのリュックサックを背負い、森に向かいます。リュックサックには、お弁当、水筒、着替えなどが入っていてけっこう重いのですが、それでも3歳児から自分の荷物は自分で背負って歩いていて、たくましいこと!あぜ道、デコボコ道、雨でドロドロになった道も、気にせずに進んでいきます。

森では、食事以外はみんなで集まって何かをするということは全くせず、子どもの自主性に任せています。各自、思い思い好きな遊びに熱中します。木登りをする子、大きな枝を集めては"小屋"を作る子、倒木を車に見立てて乗って遊ぶ子、保育士が持参したロープと木の棒で作ったブランコで遊ぶ子、虫眼鏡で虫の観察に熱中する子、と遊具がなくても森での遊びに限りはありません。空間が広いので子ども同士の衝突も少なく、屋内で遊ぶときよりみんな上手に周りとの距離をとっているようです。


ロープと木の棒で作った簡易ブランコは大人気

仕事を始めたばかりのころ、びっくりしたのが、子ども達が刃物を当たり前のように使っていること。木の枝をのこぎり(そう、のこぎりですよ、幼稚園児が!)で切ったり、削りナイフ(ええ、ナイフです!)で削ったりと、普通にしていたことです。もちろん保育士達の監視のもとですが、3歳児がのこぎりを使えるということに最初はカルチャーショックを受けたものです。


削りナイフで木を削る子達

保育士曰く、「もちろん正しい使い方は教えてあげて、危なくないように注意することは必要。だけど使い方を知らないで大きくなって、腕の力が強くなってから初めて刃物を使うと、大けがをする危険性が大きくなる」とのこと。デンマークらしい考え方です。



いつもの森で発見した、小動物の骨。珍しいので、こんなのがあると、「なんの動物の骨?」とみんな大興奮!


保育士と一緒に「きつねにしては、歯が尖っていないし、鹿にしては頭の大きさが小さすぎるね」などといいながら、みんな一生懸命考えている。虫メガネでじっくり観察する子も。まなざしは研究者顔負け?


大きな丘を滑ったり登ったり。

室内の仕事の経験しかなかった私は、最初の頃「天候に限らずいつも屋外なんてきつそう」と不安に思っていたけれど、慣れてみると、本当に外の空気は気持ちよく、寒い冬場でも防寒着をしっかり着込んでいれば全く辛くないし、むしろ外気を吸っているので健康的と感じるようになりました。春や夏は、もちろん最高の季節だけれど、秋も冬も四季の移り変わりを感じられる環境にあり、自然の小さな変化にも気付けるようになったのは、とても嬉しいことです。

初勤務の時からすでにもう1年近くが経ち、新鮮な感想というものが薄れかけている今日この頃ですが、また新たな発見があったらここに残していこうと思います。


※一般に日本語で言う「幼稚園」と、デンマークの3−6歳を対象とした保育施設Børnehaveとはかなり隔たりがあるのだが、すでに「森のようちえん」という呼び名が定着しているため、この名称を使用。私が働いているのは3−6歳を対象とした公立の保育施設。「ようちえん」と呼ぶことに抵抗があったため「保育園/保育施設」とした
2007.05.11 Friday

デンマークでいちばん絵になる家族



特別に王室に関心があるという訳でもないのですが、この写真、なぜかとっても心に残ったのでアップしてみます。母親に抱かれてスヤスヤ眠る赤ちゃんを見つめる父親、それを見つめる母親。いや〜、絵になります!

(いったい誰よ?と思ったあなたへ解説:デンマーク王室の第一子皇太子フレデリックと皇太子妃メアリー(オーストラリア出身)に先月誕生したプリンセス。二人にとってプリンセスは第二子にあたり、上に男の子がいる。王室ファミリーはデンマークの国民にとっても人気があり、日常的に新聞や雑誌に登場する他、切手や絵はがきのデザインに写真が使用されている。)

photo resourse:Metroxpress
2007.02.15 Thursday

冬のイベント


今日はバレンタインデー。

バレンタインといえば、日本にいれば嫌でも意識せざるを得ないイベントだけれど、
デンマークではバレンタインデーを祝う習慣が伝統的にはありません。
ハロウィンと同様、新しい外国文化として”下火ながらも定着しつつある?”微妙な
イベントとして、雑誌などのメディアでは「バレンタインはロマンチックな愛を
表現する日、恋人に花束を贈りましょう!」などと、いかにバレンタインを過ごすべき
かを導入的に説いているし、お店でもぼちぼちバレンタイン商戦が見られます。
日本のように女性だけが男性に贈り物をするという風習はなく、むしろ男性が女性に、
というイメージで受け入れられつつあるように見受けられます。

私もいちおう、チョコ好きの息子と夫のために、チョコレートケーキ(しかしお菓子
作りの苦手な私は今回も市販の粉に頼りまくり・・)を焼き名前を型どった粉砂糖で
お化粧・・を用意してた訳ですが、今年はなんと意外なサプライズが!

夫は、日本在住歴3年。
サラリーマンをしていたため会社の女性社員さんから義理チョコもいただいたりして
いたし、もちろん妻の私も結婚以来5年間、必ずチョコレートは渡していたはず。
なので、日本人のバレンタインデーは当然「男性が女性にあげるもの」として認識
しているものと思っていました。が、今日は夫から私にチョコのプレゼントを
してくれたのです!夫は義母に「今日は結婚記念日だから花を買ってあげなさい」
などと念押しされる程、記念日や誕生日を忘れてしまうタイプなので、正直かなり
驚きました。

ところで、デンマークの伝統的なイベントとしてフェステラウンというのがあります。
バレンタインよりもずっと大々的に祝われるこのイベント、子ども達は思い思いに
仮装し行列しながら、黒猫(昔は本物だったらしいが現在はもちろん本物は使わない)
が入っている樽の中を叩く・・とかいうものらしいです。シモンの保育園でも着々と
準備が進められ、来週そのイベントは行われるので、ぜひ見学したいと思ったのですが、
父母の参加は今回は無理だそうで、残念です。

そのかわり、週末各地でフェステラウンのイベントが行われるようなので、
チェックしてみたいなあと思っています。

大々的に祝われるクリスマスが終わって、春のイースターまでの寒い季節、こういった
イベントがあると日常が少し特別になって気持ちが上向きになる気がして非常に良い
です。



2006.09.28 Thursday

みんなのアート

デンマークに住んでいるとアートが身近にあることを感じざるを得ない。素人・プロを問わず絵を描く人はとっても多いし、画材なども日本だったら専門の画材屋さんや文房具屋さんへ行くところが、身近なスーパーなどで安売りしていたりするからビックリだ。

しかもそれは大人だけではなく、子ども達も例外ではなく、甥っ子が5歳のときに保育園で描いたのだといってキャンバスに油性絵の具で描いた作品を持って帰ったのには、もうたまげた。私も昔から絵を描く事は好きなのだが、恥ずかしながら今だもってキャンバスに油絵を描いた事はない・・。5歳児にもう先を越されたか・・。

そんな甥っこが先日まで通っていた保育園では定期的に「美術の先生」が来てくれ、「アートの日」園児と共に作品作りをする日があるのだそうだ。品目は絵画だったり、粘土の作品だったり、お面だったり、いろいろ。そんな美術の先生の指導?のもと描かれた作品は、叔母バカのひいき目を抜きにしても5歳とは思えない立派な作品で、義姉の家のリビングに誇らしげに飾られている。

私の夫も少しだけ絵を描く。近年は忙しくてそのような時間が持てなかったのだが、先日甥っ子と一緒に共通の趣味?である絵を描く時間を持ち、また絵を描きたい気持ちがうずうずしてきているようだ。今日からディスカウントスーパーNettoでキャンバスが安売りするとあって、一番大きいサイズ(千円足らずで購入出来る)をいくつか購入してきて、と夫がいうので、出かけたのだが、売り場で私がもそもそとキャンバスを物色していると、そばで60代と見られる女性が「孫がコラージュするのにいいわねえ」などと気さくに話かけてくる。恐らくその孫は幼児か小学生の年齢なのだろうけど、なんかそういうのっていいな〜と思った。そういえば私も小学校のころ、絵画をしていた祖母の家で一緒に絵を描くのを楽しみにしていたっけ、と懐かしく思った。


ある休日の午後、キャンバスに向かう甥っ子6歳と夫。ちなみに写っているものは甥っ子の作品。


その他にも、芸術が身近であると実感するシーンはたくさんある。

私はもともと美術館巡りなど好きなほうなのだが、子連れで美術館へ行くのは大変な上に大して満足に作品が見れないので、最近は遠ざかっていたのだけれど、先日、両親が来たので一緒にルイジアナ美術館へ行った。特別展では有名な家具デザイナーであるポール・ケアホルムの展示で憧れの椅子にため息をつきながら、なかなか楽しんだのだが、この美術館は広く、常設展や海に面した美しい庭、洗練されたアートグッズを販売しているショップなどを全部見て回るにはかなり時間が掛かる。だんだんとシモンの機嫌も持たなくなってきた。私達だけならば早々に切り上げるということもできるのだけど、今回はせっかく両親がきているし、ゆっくり見てもらいたい!ということで、シモンと二人して、施設の一角に設置してある”子どもスペース”で待っていることにした。

その子どもスペースは3フロアあり、一番上が「絵画のお部屋」2番目が「レゴのお部屋」(真っ白い部屋に黄色のみのレゴブロックがたくさん!)3番目が「創作のお部屋」だ。創作のお部屋は今回の家具デザイナーの展示に準じて「君もポール・ケアホルムになろう!」というようなテーマで、各自好きに椅子を作る、という内容だった。シモンにはまだ早いけれど、面白そうなので創作に熱中している他の子ども達(とその親たち)に紛れて、私達も作ってみた。

椅子を作るというのがメインなので、まずは骨組みを針金、木製の棒、などから選び、背の部分などをヒモや布、皮などで覆う。驚いたのは、子どもが対象のアクティビティなのに、皮は本革でいろいろな色が選べ、そして良質のものを使っていたこと。針金を切ったり曲げたりする道具も布を熱い糊で接着する機械も、本格的なものだ。子どもがこのような上質な芸術環境で育つのだから、どうりでアートのセンスが磨かれる訳だ、と納得。こんなところにもデンマークの「人を育て」ようとしているところが感じられる。
親子の共同作品?

ちなみにこの作品を作る費用は無料。美術館自体も15歳以下は入場料無料である。このような子連れに優しい美術館ならば、子育て中も足が遠のかないだろう。こうやって老いも若きも芸術に降れながら感性を磨いていくのだろう、と実感したのだった。本当に、デンマークの子どもを取り巻く環境は豊かで(物質的という意味ではない)私もこんな環境で育まれたかった、という環境なのだ。そういう国で子育てをしている私は幸せだな、と(時々)思う。
2006.04.12 Wednesday

イースター休暇に突入


イースタには親から子どもへイースタエッグ(卵をかたどった入れ物の中にお菓子やチョコが入ったもの)をあげる習慣がある。幸いシモンはその習慣を知らないし、甘いものは出来るだけあげたくないので、おもちゃ屋さんで見つけたカーペットを代わりにプレゼント。道路や建物が描いてる小さなカーペットにミニカーを走らせているところ。

今週から語学学校も10日間のイースターの休暇に突入し、町には、すでに休暇に入った家族連れなどをみかける。クリスマスのように、明日からは多くの店も閉まってしまうため、今のうちに買い出しする人達でスーパーもごった返していた。

イースターはキリストの復活を祝うキリスト教のお祭りで、デンマークでもクリスマスの次に盛り上がるシーズンだ。とはいえ、私にとってはこれまであまり馴染みがないものであり、デンマークに来るまでイースターと言えば、卵に色をつけたりする・・ぐらいのことしかイメージになかったし、なぜ、卵やウサギが登場するのかも分からなかった。

語学学校では、最近デンマークの歴史、地理、社会、伝統などについてレクチャーが多くなっている。先日はイースターについてのレクチャーもあったので概要をまとめる。

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イースターとはキリストが十字架に掛けられる前日の洗足木曜日(Skaertorsdag)からその二日後の復活を記念するお祝いである。祝日は木曜日から次週の月曜日までだが、日付はその年によって変わる。洗足木曜日とは、キリストが最後の晩餐をする夜であり、この日は今でも教会でその晩餐を象徴したセレモニーが行われるとか。デンマークでは昔この日に、9種の野菜が入ったスープを飲み、来る年の健康息災を祈ることが習わしとなっていたそう。聖金曜日(Langfredag=デン語で長い金曜日の意)は、キリストが十字架を自ら背負ってゴルガタ丘を登り、十字架に掛けられたといわれる日だ。昔人々は喪に服すため、黒パンに蜂蜜を塗ったものなど、最も粗末な食事をとるのが習わしだったらしい。復活祭当日(Paaskedag)は、キリストの友人が墓穴からキリストを掘り起こす日であり、現在では、クリスマス同様、家族であつまり楽しく食事をするのが風習となっていて、新しい生命の象徴とも言うべき”卵”料理を食べたり、卵をかたどったチョコレートを贈りあったりする。
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このようにイースターはキリスト教の祝日であるとともに、北欧の長ーい冬に終止符をうち、待ちに待った春の訪れを祝う意味もあり、卵やウサギは新しい生命、子だくさん、などの命の象徴を意味している。イースター前にはgaekkebrev(切り紙になっていたりマツユキソウの押し花が添えられた手紙で、送り主は名前を書かず”・・・より”とだけ書いて送る。受け取り主が誰からのものか当てられないときは、イースターエッグを贈らなければいけないという仕組みになっている)と呼ばれる手紙を家族内で送り合ったりする楽しい風習があるが、卵に色をつけるという習慣はデンマークにはないようだ。私も義母宛にひとつgaekkebrevを送ってみた。子どもじゃないけど。さて、イースターエッグもらえるかな・・?

復活祭当日は、義姉夫婦のところにイースターランチに行くことになっている。楽しみだけど、少し天気が心配。。
2006.03.23 Thursday

夫婦間のロマンティック度

語学学校の日。最近、だんだんと授業の形式が変わってきていて、以前のようなテキストやプリントを見ながら会話、文法をやる方法ではなく、「デンマークの年中行事」についてテーマごとにまとめたテキストをあらかじめ家で読み、それについて自分の言葉で発表し、その後先生が説明したり、話し合ったりという形式が中心で、実質2時間弱という一回の授業でそれしかやらないこともある。

今日のテーマは、デンマークの結婚。概要をまとめる。
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デンマークでは基本的に18歳以上の男女が結婚することができる。しかし、18歳以下であっても許可があれば結婚できるし、15歳以上の女性が子どもを宿している場合は特例が認められるらしい(ということは実質15歳以上?)。挙式の方法は2通りで、デンマーク人のおよそ55パーセントが教会で、残りが市庁舎で式を挙げる。教会では牧師、市庁舎では市長(もしくは代行者)が誓いの儀式や婚姻宣言を執り行う。式後は通常、自宅やレストランで披露宴を行うことが多く、伝統的には、新郎新婦の両親がその披露宴の主催者であったが現在では本人達で費用をまかなうことが主流となっている。一方で、結婚せず長期間同棲し、事実婚という形をとっているカップルも多数いる。
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休憩時間、クラスメイトのファブリス(フランス出身)とシェリル(シンガポール出身)と雑談していたとき、夫婦間のロマンティック度についての話になった。

ファブリスは、ドアの近くですれ違うといつもレディーファーストでドアを開けて待っていてくれる紳士。(デンマークでは特にそういった風習はなさそうだ、というか男女平等のほうに重点が置かれている気がする)授業中も、何かと奥さんの話題になるし、公然と「妻を愛している」と言ったりする。確かに家庭でもロマンティックだろうな、と想像がつく。

そんな彼、「デンマーク人は全然ロマンティックじゃない!」という。日本人の私から見れば、充分ロマンティックな気もしたので、どうして?と聞くと、デンマーク人はもっと物質的だ、と。うーむ、たしかに。

「じゃ、ロマンティックって一体、具体的にはどういうこと?家で奥さんにどういう風に接しているの?」と尋ねると、「妻には花を買って帰ったり、料理を作って、テーブルもちゃんとセッティングしたり、仕事で疲れているだろうから(って本人ももちろん働いているけど)、足湯を用意して、マッサージしてあげたり、そういうこと。」

(女性一同)「す、すごいなあ・・!!ロマンティックというかグッドサービス?

感心している私たちに、
「要するに、ロマンティックとは、ちょっとでも相手を気にかけて優しくしてあげることだよ」とファブリス。

確かに、お花を買ってくれるのも嬉しいだろうけど、本当に嬉しいのはそういう気持ちなんだ。特別なことをしなくても、思いやりを忘れちゃダメだな、と妙に考えさせられた。結婚5年目にもなると自分たちはロマンティックか?なんて考えた事もなかったこと。でも、これからはもうちょっと優しい妻になろうかな。。。

2006.02.09 Thursday

ムハンマド風刺画問題

ここのところ、デンマーク国内では、Jylland Posten紙がイスラム教預言者ムハンマドの風刺漫画を掲載したことで、対デンマーク抗議活動が激化しているイスラム諸国のニュースでもちきりになっている。
 
国旗好きのデンマーク人には悲惨な光景


この件に関し、私の個人的意見はというと、

まず、社会的影響を予測することができたのにも関わらず、あえて教徒の神経を逆撫でする様な風刺画を掲載したことは明らかにモラルの問題であり、相手の信仰に対する配慮が欠如している。表現の自由を誇示する以前に分別で判断されるべき問題である。

しかし、それに対してデンマーク大使館などに放火するなど過激な暴力に訴えるモスリムの人々も過剰反応だろう。政府が報道に大きく影響する国の人々から見れば、新聞は世論を映す鏡そのものなのだろうけど、あくまで自分たちの信仰を侮辱されたことで怒り心頭、デンマークに権利として存在する「表現の自由」なんて考えもよらない様子。両者の論点が全くかみ合ってないのがこじれる原因だと思う。異なる文化を持つ国々が、お互いを本当に分かりあうのは無理だと思うけれど、せめて違いがあるという認識の下で言動すべきではないかと思うのだけど・・。

そんなデンマークでは一大関心事となっているニュース。デンマーク国内で放送されているTV2のニュース番組Nyhederはインターネットでも見ることができる。

2006.01.19 Thursday

2歳健診と予防接種

港風景

昨日、シモンの2歳健診と予防接種があった。

日本では1歳半健診があるみたいだけど、デンマークでは1歳健診の次は2歳までと間があく。健診の内容は、身長と体重の測定、心音を聞いてお腹を触診などですぐに終了。言葉について、喋り始めているかなどの質問もあったけれど、その他は、保護者が心配なことがあれば相談するという形式だった。体重測定は、なんと下着どころが衣服を全て身に付けたままで、自宅で裸ではかった方が正確なんじゃ?とつっこみたくなったが、取りあえず身長体重ともに平均とのことなので安心。

そして次は、予防接種。シモンは生後8ヶ月まで日本で暮らしていた為、その時までに受けられる予防接種は全て日本で受けてデンマークにやってきた。デンマークでは、3種や4種の混合ワクチンで一度にすませる予防接種が多く、日本と比べて全体的に接種回数が少なくてすむ。日本にいたころは、生後3ヶ月以降、毎月のように予防接種の予定が入っていて忙しかったものだけど、デンマークでは、間隔があいていて、うっかり忘れそうになるほど回数が少ない。日本でかかっていた小児科の先生によると、新しい薬の認可が遅い日本に比べて欧州のほうが効率的な方法で予防接種を実施している、とのことだった。

途中まで日本式予防接種プログラムを接種済みのシモンには、そのままデンマークの一般的なプログラムを当てはめるのではなく、足りないところだけを補う独自のプランが練られ、今回のポリオワクチンの接種となったのだった。たしか一般プログラムではポリオ単独の接種がないはずなので、おそらく特注で取り寄せたワクチンと思われる。(にも関わらず、無料だった。) 

日本で受けた、口からシロップを飲ませるタイプの生ワクチンは、集団接種で年に2回程度しかなく、自分の都合で接種できなかった上に、接種後30分は赤ちゃんが口元を手で触ったりしないように注意したり、数週間後に便の中に排出されるワクチンに注意しておむつ替えしないといけなかったり、注意点が多く気を使うものだった。けれど今回は、太ももにさっと注射して、ホント泣く間もなくあっさりと終了。接種箇所の腫れ等も見られないし、発熱もないし、とりあえず無事に完了したようだ。

ところで、私の子宮ガン検診の結果。「もしなにか異常があれば電話するから」と言われたまんま、知らせがなかったので大丈夫だろうと思っていたけれど、一応電話で確認してみると「異常なし」とのこと。良かった!・・が、異常なしでも有でも、口頭ではなく書面で通知して欲しいと思うのは私だけだろうか。。

デンマークの医療、一般的に無料なのはもちろん有り難いのだけど、日本のように丁寧にお知らせなどが来ないので、自己管理力が問われる。次回のシモンの予防接種は、4年後を予定しているが、それこそ間隔の空きすぎで、ちゃんと覚えていられるかどうか不安がある。
2005.12.04 Sunday

料理上手なデンマーク男性たち

土曜日、義母にシモンを預けてコペンハーゲンの夫の仕事関係の知人モーテン宅へ出かけた。デザイン関係の会社経営をしている彼のガールフレンドはアーティストであり、二人の住むアパートは、とてもアーティスティック。バスルーム以外のドアは一枚もないワンルームは、ところどころパイプが見えていたり異質な素材があったりするのだけどそれが逆にスタイリッシュに見えた。NYスタイルって感じ?私は彼らは初対面だったのだけど、二人ともとても気さくで楽しい時間を過ごせた。

またここでも感心させられたのは、モーテンがとっても料理上手だったこと!!!かたや、彼女のソフィはちょっとパンを切り分けたり、食後の皿洗いを少し手伝った他はほとんど何もせず、料理、盛りつけ、ワインを進めるなど一切の主導権を握っていたのはモーテン。ソフィ曰く「料理には興味がないしうまく出来ない」とのこと。うまく出来ないという理由でパートナーに料理を任せっきりにできてしまうとは、何とも羨ましい限り..。

彼が前菜として作ってくれたのは、カニのクリームスープ、トッピングとして細かく刻んだホタテ貝、トマト、しょうがを乗せて頂く。カニみそとカニがとっても深い味わいで、家庭料理とは思えないほど。弟がシェフをしている影響なのか、ホント感動するほど美味しかった!メインは鱈のワイン蒸し。本来はソースを掛けて食べるはずが、モーテン的にちょっと出来映えが思わしくなかったようで、「残念だけどソースなしで食べてね」とのこと。完璧主義な彼であった。

デザートも美味しかった。ルバーブトロフィで、ルバーブを使ったコンポートのうえにクランチしたビスケット、バニラ味のサワークリーム、ホイップクリームなどを掛けて頂く。ルバーブの酸味にクリームの甘さが妙にマッチングしていた。作り方を見ていたらデザート作りの苦手な私にも簡単にできそうな感じだったので今度挑戦しようかな?
私達の他にも写真家であるピーターが同席ししていたのだけど、スウェーデンから来た彼のガールフレンドとその友達も合流し、結局夜2時まで、楽しい夜だった。

それにしても、義兄にモーテンに、本当に感心するほどの料理上手なデンマーク男性たち。モーテンにそのことについて褒めると、謙虚に照れ笑いしながらも、熱心に私の夫に料理本をみせながらあれこれ語って指導?していた。結果、翌日の今日、夕食づくりに私がキッチンに立つと珍しく手伝ってくれた夫。料理上手な友人に刺激を受けたのか、私としてはとっても好ましい現象だー。
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